「松果体」という言葉が近年流行の兆しを見せています。
「また何か怪しい概念なんじゃないの?」
とお思いの方もいるかもしれませんが、松果体自体は全く怖いものではありません。
松果体は実際に私たち人間の脳にあり、昔から研究されてきた器官の一つです。
決して「超能力」や「魔法」の類ではなく、実在するもののお話です。
今回はそんな最近注目が集まっている「松果体」について解説していきます。
松果体とは?
脳の中心付近にある器官で「メラトニン」の分泌に関わる

医学的な面から見る「松果体」とは、脳の中心付近にある器官を指しています。
大きさは成人でも5~8mm程度と非常に小さな器官で、形が松ぼっくりに似ていることから「松果体(pineal gland)」と呼ばれています。
松果体は様々なホルモンを分泌する役割を担う器官ですが、その中でも特に重要な役割を担っているのが「メラトニン」です。
メラトニンは人間の体内で合成されるホルモンの一種で、睡眠のリズムや体内時計の調整に大きな影響を与えています。
「夜は部屋を暗くして眠り、朝はしっかりと陽の光を浴びる」ことの重要性は様々な場所で説明されていますが、その明暗差によってメラトニンの分泌量を調整しているのが、実はこの松果体なのです。
「第三の目」とも呼ばれている

スピリチュアルの文脈においての「松果体」は、「第三の目」と呼ばれることがあります。
先に触れたように、脳の中心付近にただ1つだけ存在する松果体は、古代や中世の時代から「何か特別な役割を持っているのではないか」と考えられてきました。
その一つの答えが、この「第三の目」という考え方です。
松果体は、眼球のような「物を見る」ための第一の目、第二の目ではなく、「物事の内面や本質を見つめる」象徴的な目としての役割を担っているのではないかと言われてきました。
松果体には「開花する」という考え方があります。
これは言い換えれば、眠っていた象徴的な目が本来の役割を取り戻すこととも言うことができます。
ただし、私たちはこの「開花」を、決して何か魔法や超能力のような新しい力を得ることとは考えていません。
私たち「松果体開花研究所」は、この松果体の開花を、もともと人間に備わっていた感覚を現代の生活の中で取り戻していくプロセスであると考えています。
古い時代から思想・哲学の中で象徴的に扱われてきた

「松果体」は、古くから思想や哲学の中で「意識」や「内面」を象徴する存在として語られてきました。
とくに知っておきたいのは、17世紀の哲学者ルネ・デカルトです。
「我思う、ゆえに我あり」という言葉でよく知られる彼は、人間の心と身体の関係を理論化しようとした当時としては珍しい人物でした。
彼は「考えるもの(意識・精神・心など)」と「物質としての体」はそれぞれ別で存在していると考えており、「何か」がその二つを結びつけているのだと考えていました。
デカルト曰く、その「何か」こそが「松果体」なのだと言います。
脳のほぼ中心に、ただ一つだけ存在しているその唯一性こそに、心と身体を結びつける何かがあるのではないかと彼は考えていました。
これは人が昔から「意識の正体」や「内面の働き」を真剣に考えてきたことを示す、非常に象徴的なエピソードであるとも言えるでしょう。
なぜいま松果体に注目が集まっているのか

ところで、みなさんは「松果体」という言葉をいつから意識するようになりましたか?
医学に詳しい方でなければ、もしかするとこれまであまり耳にもしたことのない言葉だったかもしれません。
ここからはなぜいま急に松果体に注目が集まりはじめたのかについて解説していきます。
心を静かにする時間が失われつつある
まず第一に、現代人の多くが「心を静かにする」時間をしっかり取ることができていないことが挙げられます。
- 毎日忙しくて、くたくたで何もやる気が起きない……。
- 将来のために何かやらないといけないのに何もできてない……。
- もっと心からリフレッシュできる「自由な時間」が欲しい……。
そんな思いに覚えのある方も多いのではないでしょうか。
これはまさに「心を静かにする」時間がしっかり取れていないことが原因かもしれません。
ただ、これは必ずしもあなたのせいではありません。
こうした状態は個人の努力不足ではなく、現代の生活環境そのものが生み出しているという側面もあります。
心を落ち着かせるための瞑想やヨガ、あるいは「チル」という言葉が流行りはじめてしばらく経ちますが、
ざわざわした心をちゃんと落ち着かせたい。
そんな思いを持った方が、自分と向き合うために「松果体」に注目しはじめているのかもしれません。
情報の波に流されて「内側」を見る余裕がなくなっている
情報の波に流されて自分の「内側」を見る余裕がなくなってきていることも挙げられます。
とくにSNSによる情報の波が、現代人の余裕を失わせていると言われています。
いまや老若男女問わず身近なものになったSNSですが、こんな経験をしたことはありませんか?
- SNSの無関係な人間の発言にイライラを感じたことがある
- SNSで怒っている人の発言に共感したことがある
- SNSで炎上している人に冷たい感情を覚えたことがある
いったん落ち着いて考えてみましょう。
それは本当にあなたの「内側」から生まれた感情ですか?
明らかにイライラしている人が近くにいると自分もモヤモヤしてしまうように、悪意や怒り、不安の感情というのは簡単に周囲へと広がります。
本来自分の「内側」になかったはずの悪意や怒りが「外側」からもたらされている
SNSをはじめとする多くの情報は、現代人の生活を豊かにした一方で、様々な心の問題も生み出しているという現状があります。
だからこそ「内側に意識を向ける象徴」として語られている
そういった状況もあり、松果体は「内側に意識を向ける象徴」としても語られ始めるようになりました。
「外側」から心や感情を操られるのではなく、自分の「内側」にある本来の感情や意識を中心に生きていく。
私たち「松果体開花研究所」も、この松果体を「内側に意識を向ける象徴」として捉え、忙しい現代生活の中で人間本来の感覚を取り戻すための手がかりを探っています。
松果体が「開花する」ときに感じやすい6つの変化

それでは実際に松果体が「開花する」と、心にどんな変化を感じやすいのでしょうか。
ここからは具体的に6つの変化の例に触れていきます。
頭の中が静かになる時間が増える
感じやすい変化のひとつに、頭の中が静かになる時間が増えるというものがあります。
日々の忙しさや情報の波に流され、ずっと何か頭の奥底にモヤがかかっていたような感覚が取り払われると言われています。
自分の内側にある本来の「意識」がはっきりしてくると、物事の捉え方にも変化が現れてきます。
無意識の緊張や我慢に気づきやすくなる
外側から押し付けられていた無意識の緊張や我慢にも気づきやすくなるという変化が起こることもあります。
本来はストレスを感じるような物事も、我慢することに慣れると気がつけばそれが当たり前になってしまうことがあります。
ただ、その「当たり前」はあくまでも我慢が前提にあるものです。
自分の内側にある本来の「意識」は、我慢によって気づかないままに少しずつすり減らされていきます。
日々の日常の中で「いつの間にか意識をすり減らしてきていた物事」を認識できるようになるのが、「松果体の開花」による変化のひとつでもあります。
自分の本音を感じ取りやすくなる
開花によって自分の「内側」を意識できるようになると、自分の本音も感じ取りやすくなります。
昔からの夢や本当にやりたいことなど、「外側」からの干渉や建前で意識の奥底に隠してしまってることはありませんか?
こういった本音は、「内側」を強く意識できないうちはどうしても心にリミッターがかかり、しまい込んでしまいがち。
「思考の現実化」という考え方にも通じますが、自分の本音をしっかりと意識することは理想の自分を作る第一歩にもなります。
物事を深く考えすぎなくなる
物事を過剰に考えすぎなくなることも変化の一つと言うことができます。
たとえばこんな経験はありませんか?
- 何か行動をする前に考えすぎてそれだけで疲れてしまう
- 周囲の人に「心配しすぎ」と言われる
- 少しでもリスクが思いつくと諦めてしまう
もちろん、考えることは悪いことではありません。
起こり得るリスクを想定して動くことは非常に大切なことで、決して「考えなしに行動できるようになる」ということを言っているのではありません。
松果体の開花によって「もしかしたらこれは考えすぎなのかも」と、冷静に自分を見つめ直す機会が得やすくなるということです。
大人になるにつれて、子どもの頃のような自由な考え方はなかなかできなくなっていくもの。
ときには、本当にやりたいことがあるのであれば、考えすぎずに思い切った決断をすることも大切です。
繰り返しますが、決して「楽観主義者になれる」ということではありません。
本来持っていたはずの「自由さ」を取り戻し、バランス力のある判断が出来るようになることが重要になります。
外の評価より「内側」の感覚を大切にできる
これまで何度も触れてきた、自分の「内側の感覚」を大切にできるようになるのも開花による変化と言えるでしょう。
- 本当はイヤだけど周りが良いと言っているから「良い」ことにした
- 本当は好きなのに周りは悪いと言っているから「好きじゃない」ことにした
そんな経験はありませんか?
SNSや他人の評価に関わらず、自分が良いと感じたものは良いと、自分の「内側」にある本来の感覚や意識を基準に物事を捉えること
このような本来持っていたはずの判断基準を取り戻す感覚も、松果体の開花によってもたらされる可能性があります。
「今ここ」に意識が戻りやすくなる
松果体の開花によって、「今ここ」に意識が戻りやすくなると感じる人もいます。
私たちは気が付かないうちに、過去の失敗を思い返したり、まだ起きていない未来を心配してしまう傾向があります。
頭の中で「今」以外の時間が流れていることも決して少なくありません。
もちろん、過去の経験が自分を形作っているのは確かです。
未来のことを考えて動くことが大切なのも確かです。
ただ、過去や未来に意識がとらわれ続けていると、ときに目の前の現実や自分の内側の感覚がぼやけてしまうこともあります。
松果体の開花によって内側への意識が高まると、ふとした瞬間に「今の自分」に立ち戻れる感覚を得やすくなります。
これは決して無理に前向きになることでも、過去をなかったことにすることでもありません。
意識が外や過去に引っ張られたことに気づき、静かに「今ここ」に戻ってくる。
その回数が少しずつ増えていくことも、松果体の開花によって感じやすい変化のひとつだと考えています。
松果体を知ることは「自分を静かに知る」こと
ひとつだけ、大切にしてほしい視点があります。
それは、松果体は何かを手に入れるための魔法の装置や超能力の類ではないということです。
私たち「松果体開花研究所」は、松果体をあくまでも人間が本来持っていた「心の静かさ」「意識」「内面」を思い出す象徴のようなものと捉えています。
言い換えれば、人間はもともと松果体が開花していたとも言えるかもしれません。
松果体を知ることは、本来の自分を知ること。
人生の節目節目で「自分を見失っているかもしれない」と感じたとき、この松果体という存在をふと思い出してみるのも、ひとつの選択肢になるかもしれません。

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